赤塚諏訪神社
赤塚諏訪神社は、東京都板橋区の赤塚地区の、都営三田線の新高島平駅より南へ徒歩15分の地に鎮座する、下赤塚の鎮守。室町時代の長禄年間(1457-1460年)に長野の諏訪大社を勧請して創建。さほど大きくない神社ながら、随神門や彫刻が全壁面に施された本殿がある。
例大祭は9月下旬だが、当社の場合、2月13日固定で行なわれる「田遊び」という行事の方が有名。赤塚諏訪神社の田遊びは、旧正月にその年の豊作を神に祈願する行事で、徳丸北野神社の田遊びとともに、国指定重要無形民俗文化財となっている。
随神門の建造年は確認できなかったが、昭和8年刊行の『北豐島郡神社誌』に「神門5坪」と記載されているものが現存するのではないか。
参道沿いには、夫婦イチョウが立つ(銀杏は雌雄異株)。板橋区の登録天然記念物。
拝殿は大正8年建造。
本殿は本殿覆屋内に収まっているが、ガラス窓越しながら、1866年建造の本殿を三方から覗うことができる。壁面全面に彫刻が施された本殿である。
神輿庫には、少し変わった神輿が収蔵されているのが覗える。
飛地境内の富士塚
浅間神社が鎮座する富士塚は、板橋区の史跡に登録されている(地図)。現在は、本社と分断されて飛地境内となっているが、明らかにかつては繋がっていたと思われる。
境内には一対の石造金剛力士像も立つ。
飛地境内のこぶ欅
こぶケヤキは、富士塚からバイパスの反対側にある(地図)。板橋区の天然記念物に登録されている。かつての赤塚諏訪神社の参道入口で、ここに一ノ鳥居が立っていたが、バイパスが完成することで分断され、飛地境内となった。
三匹獅子舞
赤塚諏訪神社には三匹獅子舞が伝承されており、区の無形民俗文化財に指定されている。この獅子舞は、3月に催される当社の春季大祭のほか、赤塚梅まつりなどでも披露される。この行事に関する詳細は「赤塚諏訪神社 獅子舞」の記事を参照。
なお、板橋区の赤塚地区一帯には半日ほどで見て回ることができる範囲には他に、赤塚氷川神社、板橋区立郷土資料館、東京大仏(浄蓮寺)& 赤塚植物園、松月院、水車公園 日本庭園などがある。