無量寺
無量寺は、東京都北区の、東京メトロ南北線の西ケ原駅からは南東へ徒歩7分、またはJR京浜東北線の上中里駅から南へ徒歩8分の地にある、真言宗豊山派の寺院。正式には仏宝山西光院無量寺。
創建年代は不詳であるが、開山は飛鳥時代から奈良時代の僧侶である行基だとも言われる。
平安時代頃から当地に寺院があったことは判明している。境内が美しく整備されている。
大門(山門)は、『滝野川寺院めぐり案内』によると、伏見の柿浜御門を移築したものとある(この柿浜御門なるものが何かは不明)。
本堂は、昭和8年刊行の『瀧野川町誌』に記載されている写真と一致するので、少なくともその当時からあった(なお、当時は本堂前の美しい庭園はなかった)。『東京都の近代和風建築』には江戸後期の建立とする。また、昭和5年刊行の『北豐島郡總覧』には、今の堂は村内にあった御殿を取り払う際に賜ったものと伝える旨が記述されているが、詳細は不明。
本尊は弘法大師空海作と伝える不動明王像。
大師堂は本堂と連結されている。
明治維新時の神仏分離までは、当寺は七社神社の別当寺であった。なお、七社神社は明治維新までは無量寺の境内にあった。