霊巌寺
霊巌寺は、東京都江東区の、都営大江戸線または東京メトロ半蔵門線の清澄白河駅より南東へ徒歩3分の地に位置する浄土宗の寺院。
正式には道本山東海院霊巌寺。
江戸初期の寛永元年(1624年)、埋立地である霊巌島(現在は中央区内)に創建され、万治元年(1658年)に現在地に移転。
江戸時代は宗門の関東十八檀林の一つであった。
境内には、江戸六地蔵(後述)の第五番や、国指定史跡の松平定信墓がある。
本尊は阿弥陀如来。
松平定信墓は国指定史跡。
地蔵像は1717年製作。江戸六地蔵の第5番で東京都指定有形文化財。
清澄白河駅近くには他に、清澄庭園、深川江戸資料館などもある。
江戸六地蔵
江戸六地蔵とは、京都六地蔵に倣って、18世紀初期に江戸の出入口6箇所に置かれた地蔵菩薩坐像。うち江東区富岡(千葉街道)の富岡八幡宮永代寺にあった第6番の地蔵は明治維新時に失われたが、後に、日清日露戦争の戦役者慰霊のために上野の浄名院に復活した。以下に各地蔵を示す。
第1番 品川寺(品川区南品川 東海道)は1708年造立。
第2番 東禅寺(台東区東浅草 奥州街道)は1710年造立。
第3番 太宗寺(新宿区新宿 甲州街道)は1712年造立。
第4番 真性寺(豊島区巣鴨 中山道)は1714年造立。
第5番 霊巌寺(江東区清澄白河 水戸街道)は1717年造立。
新第6番 浄名院(台東区上野桜木)は1906年造立。
江戸にはこのほか、1691年頃に造られた東都六地蔵というのもあったが、当時の像が残るのは第2番の宝珠地蔵(文京区千駄木1-22-22)だけである。
長専院
長専院は、霊巌寺門前にある子院。江戸初期に霊巌島に創建され、霊巌寺と共に当地へ移転。昭和3年に不動寺を合併。
本堂左にある不動堂は、昭和初期の鉄筋コンクリート建築。