五方山熊野神社
五方山熊野神社は、東京都葛飾区の、京成本線の青砥駅より南東へ徒歩10分の地に位置する鎮守社。
長保年間(999-1003年)、陰陽師・阿部晴明が、旅の途次、紀州熊野三社を勧請して創建。
神社の敷地は、陰陽五行説に基づき、一辺が30間(明治24年施行の度量衡法で換算すると約54.5m)の正五角形となっている。
神門は平成19年建立。
社殿は拝殿・幣殿・本殿で成る権現造で、本殿は明治12年の建立、拝殿と幣殿は昭和36年の改築。本殿内陣は1796年建造の石造のものだが非公開。
社殿両脇の夫婦楠は樹齢350年で、葛飾区登録天然記念物。
なお、神体は「神代の石剣」だと言う。要は先史時代の石剣なのだが、考古学の発達していなかった江戸時代はそう呼んだ。
富士塚は大正13年築造。
五方山熊野神社は幼稚園を併設しており、ポニーとミニチュアホースが飼育されている。
祖霊舎は、江戸時代に京都の三井邸に建てられたという銅製五重塔を、平成21年に移設。
明治維新時の神仏分離まで、近くの南蔵院(立石8-40-25)が当社の別当寺であった。
近くには、「立石」の地名の元となった立石様がある。