千葉県 スポットガイド一覧
県中央部
千葉市
県庁所在地かつ政令指定都市。
中心部は室町時代の千葉城落城まで千葉氏の本拠として栄えたが、それ以降は寒村に衰退。しかし江戸時代に宿場町として復活。佐倉藩領であり、その港町としても発展した。
明治6年に印旛県と木更津県が合併して千葉県が誕生して以降、県庁が置かれた。
なお、生実には生実藩があったほか、明治3年に下野高徳藩が移転した曾我野藩があったが、明治4年に生実県・曾我野県となり、更に同年中に千葉県に統合され消滅した。
佐倉市
佐倉城(佐倉藩藩庁)とその城下町。佐倉街道(成田街道)の宿駅であった。
明治4年の廃藩置県で佐倉藩は佐倉県となるが、同年中に印旛県に統合され消滅した。
JR総武本線および京成本線が通る。
市原市
千葉市の南隣の工業地帯。
古代には上総国府が置かれ、地方行政の中心であった。
江戸時代、沿岸部の八幡・五井・姉崎は房総往還の宿駅であり、八幡宿は養老川の物資を江戸へ積み出す港町としても栄えた。
現在は内陸にも市域が大きく広がる。
鶴牧には鶴牧藩藩庁である鶴牧陣屋(鶴牧城)があった。また明治2年には、菊間藩(旧駿河沼津藩主・水野家)および鶴舞藩(旧遠江浜松藩主・井上家)の藩庁が市域に転封・移転してきたが、同4年には3藩とも県に改組、更に同年中に木更津県に統合された。
鉄道はJR内房線、小湊鉄道線、京成千原線が通じる。
東金市
船橋と東金を結ぶ東金御成街道の終点で、江戸初期には将軍家の鷹狩の御殿があった。
JR東金線が通る。
山武市
明治4年、柴山藩(1868年に掛川藩主・太田資美が芝山町に移り藩庁を置いた)が松尾に松尾城を建設して藩庁を移転、松尾藩と改称。同年の廃藩置県で松尾県となったが、同年中に木更津県に統合され消滅した。
JR総武本線からJR東金線が分岐する。
茂原市
江戸時代に市場町として発展。
茂原周辺は天然ガスの産地で、地産地消されている。
JR外房線が通る。
一宮町
一宮陣屋(一宮藩藩庁、藩主は江戸定府)の陣屋町で、上総国一宮・玉前神社の門前町。
明治以降は別荘地として知られた。
JR外房線が通る。
県北西部
市川市
江戸川・旧江戸川を挟んで東京都と隣接する。
人口は約50万人と松戸市とほぼ同じで、千葉市・船橋市に次ぐ県内3位の地位を競う。
古代には下総国府が置かれ、地方行政の中心であった。
江戸時代は行徳が成田街道・木下街道の終点で、江戸川・利根川舟運の河港として栄えた。
近代は、国府台が軍都として栄えるとともに、別荘地としても知られた。
JR総武本線・京葉線、京成本線、北総線・京成成田空港線、東京メトロ東西線、都営新宿線が乗り入れる。
浦安市
旧江戸川を挟んで東京都江戸川区と隣接。
東京ディズニーリゾートで有名。
JR京葉線および東京メトロ東西線が通じる。
船橋市
人口は60万人を超え、県内で千葉市に続く第2位の中核市。
江戸時代は幕府領で、千葉街道と成田街道(佐倉街道)の分岐点の宿駅であった。
JR総武本線・京葉線・武蔵野線、京成本線、東武野田線、東京メトロ東西線、東葉高速鉄道が乗り入れる。
習志野市
船橋市と千葉市の間にある都市。
近代には陸軍の施設が多数造られ、軍郷として発展。
JR総武本線・京葉線が通るほか、京成電鉄の本線・千葉線・松戸線が分岐する。
八千代市
船橋市と佐倉市の間にある市。
大和田宿は成田街道(佐倉街道)の宿駅であった。
京成本線および東葉高速鉄道が通る。
松戸市
江戸川を挟んで東京都葛飾区・埼玉県三郷市と隣接する。
人口は約5万人で、市川市と県内3位の座を争う。
松戸宿と小金宿は水戸街道の宿駅で、松戸宿は江戸川・利根川舟運の河港でもあった。
JR常磐線・武蔵野線、京成松戸線、流鉄流山線が通じる。
流山市
南に松戸市、北に野田市、東に柏市、西に江戸川を挟んで埼玉県三郷市・吉川市と隣接する。
江戸川・利根川舟運の河港で栄え、みりん醸造も盛んだった。
明治2年には、千葉県北西部・埼玉県東部・茨城県西部の旧幕府領・旗本領を管轄する葛飾県の県庁が置かれたが、明治4年に印旛県に統合され消滅した。
JR武蔵野線、東武野田線、流鉄流山線、つくばエクスプレスが通じる。
我孫子市
利根川を挟んで茨城県取手市などと接する。
江戸時代は水戸街道の宿駅で、利根川の舟運でも栄えた。近代には文化人が多く居宅や別宅を構えた。
手賀沼の北半分は市域にある。
JR常磐線から成田線が分岐する。
野田市
西は江戸川を挟んで埼玉県と、東は利根川を挟んで茨城県と接し、江戸時代は舟運の河港として栄えた。
醤油醸造が現在でも盛んで、キッコーマンの本社がある。
また北端の関宿は関宿城(関宿藩藩庁)の城下町であった。
県北東部
成田市
北部で利根川を挟んで茨城県に接する。
新勝寺の門前町で、成田街道の終点。
また北郊の高岡には高岡陣屋(高岡藩藩庁)の陣屋町があった。
JR成田線や京成本線、芝山鉄道が通じる。また成田空港があることで有名。
印旛郡 栄町
成田市・印西市・茨城県に囲まれた町。
江戸時代は利根川舟運の川湊として栄えた。
JR成田線が通る。
香取市
佐原は香取神宮の門前町で、利根川舟運の河港として栄えた。
また小見川も利根川舟運の河港で、小見川陣屋(小見川藩藩庁)の陣屋町でもあった。
JR成田線からJR鹿島線が分岐する。
匝瑳市
香取市と北で接する、太平洋沿岸の都市。
中心となる八日市場は市場町として発展した。
JR総武本線が通る。
銚子市
千葉県の北東端にある、太平洋と面した都市。
醤油醸造や利根川舟運で栄え、銚子港は日本屈指の漁業基地。
JR総武本線・成田線および銚子電鉄が交わる。
県南部
館山市
房総半島の南端の都市。
古代には安房国府が置かれ行政の中心となった。
中世には里見氏が館山城を居城としたが、慶長19年(1614年)に改易。
天明元年(1781年)には館山城の麓に館山藩の藩庁陣屋が置かれ、明治4年には館山県となるが、同年中に木更津県に統合され消滅。
また北郊の船形には元治元年(1864年)に船形藩が立藩したが、慶応4年(1868年)に自ら廃藩した。
明治以降は衰退したが、昭和初期より海軍の軍都として復活。
JR外房線とJR内房線が交わる。
鴨川市
日蓮の出身地で、誕生寺と清澄寺という2つの大本山がある。
明治2年、遠江横須賀藩主・西尾忠篤が移封。仮藩庁を横渚に置き、花房に築城を開始したが、明治4年に廃藩、更に同年中に木更津県に統合され消滅した。
JR外房線が通る。
勝浦市
江戸中期までは勝浦藩の藩庁陣屋があった。
県内では銚子に次ぐ漁獲高がある。
JR外房線が通じる。
いすみ市
沿岸の大原では沖合漁業、内陸の国吉では市場町が発展した。
JR外房線およびいすみ鉄道が通じる。
夷隅郡 大多喜町
大多喜城(大多喜藩藩庁)の城下町。
いすみ鉄道が通じる。