妙福寺
妙福寺は、千葉県銚子市の、JR内房線・銚子電鉄の銚子駅より南東へ徒歩5分の地に位置する日蓮宗の寺院。山号は海上山。
鎌倉時代の正和3年(1314年)、現・匝瑳市入山崎にあった真言宗の般若寺を改宗して創建。江戸中期の正徳5年(1715年)、銚子市に移転・改称。
境内は諸堂が充実しており、うち妙見宮は三大妙見の一つ。また藤の花でも知られる。
表高10万石の格式を表すため、山門を建てず、升形石垣の表門としている。
本堂は1761年建立。
大客殿は明治34年改築。
その前にある臥龍の藤は樹齢750年で、京都御所から移植したものという。
妙見宮(北辰殿)は享保元年(1716年)鎮祭。社殿は本殿・幣殿・拝殿を連結した権現造で、平成30年建立。
能勢・柳島とともに三大妙見の一つだとする。
安置されている北辰妙見大菩薩像は伝・聖徳太子作。
妙福稲荷堂の社殿も権現造。
七面堂の脇には池もある。
護法大龍神堂は小規模な六角堂。
この他、浄行堂、帝釈堂、平川龍神堂、水神明王堂などの小堂がある。
妙見宮の宮神輿は昭和59年製作。5月の藤まつり(千部会大祭)や、10月の御会式などで渡御する。