佐原諏訪神社
佐原諏訪神社は、千葉県香取市の、JR成田線の佐原駅より南西へ徒歩6分の地に位置する鎮守社。
天慶4年(941年)鎮圧の藤原純友の乱にて戦功あった大和国の大神惟季なる者が、下総国大須賀荘領主となって現・成田市伊能に居を構え、伊能景能と改称、伊能の諏訪山に諏訪大社を勧請して当社を創建。天正14年(1586年)に末裔の信胤は里見氏の軍勢に破れ、武士を捨てて佐原に移り佐原新宿を開拓、その際に諏訪神社も佐原の現・諏訪山に遷座し守護神とした。元禄年間(1680-1709年)、諏訪山の中腹から山上へ遷座。
佐原新宿(小野川の西側)の鎮守で、境内は整っている。
一ノ鳥居は境内から若干離れている。
社殿は諏訪山の山上にある。
市守神社など。
表参道の両脇に土盛稲荷(すなもりいなり)神社と金刀比羅神社がある。境内社のうち摂社なのはこの2社で、他は末社。
社殿は本殿・幣殿・拝殿を連結した権現造で、江戸末期の1853年建立。
佐原の大祭
佐原の大祭は、佐原八坂神社の例祭である7月の夏祭りと佐原諏訪神社の例祭である10月の秋祭りの総称。国指定重要無形民俗文化財であり、ユネスコ世界無形文化遺産にも登録されている。また川越氷川祭、常陸國總社宮大祭とともに関東三大祭の一つとされることもあることでわかるように、千葉県の代表的な祭礼の一つ。
佐原諏訪神社の祭礼である秋祭りは10月第2土曜日を含む3日間に催され、山車14台が佐原の古い町並みを巡行する(夏祭りは山車10台)。
明治維新時の神仏分離まで、近くにある荘厳寺(香取市佐原イ1110)が当社の別当寺であった。