篠崎浅間神社は、東京都江戸川区の、都営新宿線の篠崎駅より徒歩13分の地に鎮座する、江戸川区最古の神社。当社についての詳細は篠崎浅間神社の記事を参照。
篠崎浅間神社では、6月末から7月初旬にかけて隔年で幟祭りが行われ、人力で大型の幟10本が立てられる。
篠崎浅間神社 幟祭り
篠崎浅間神社の例大祭は、富士山を信仰対象とする神社としての山開き祭であり、6月末から7月初頭にかけて執り行われる。この祭礼は、隔年で立てられる幟にちなみ、「幟祭り」の名で知られる(江戸川区指定無形民俗文化財)。この「幟上げ」(幟の建立)は、江戸時代中期にはすでに行なわれていたとされる。祭礼期間中は雨のことが多いため「どろんこ祭り」とも呼ばれる。
隔年の6月末の週末に大幟を10本立て、6月30日に夏越の祓、7月1日に大祭が行なわれる(日程固定)。大祭では式典のほか、幼稚園児による浦安舞や稚児行列などもある。露天商が露店を出すのはこの2日間のみであり、「幟上げ」の日には出ない(日程が重なった場合を除く)。
幟上げ
6月の最終週末に隔年で、五穀豊穣を祈願して、「幟上げ」が行われる。この「幟上げ」は日本最大級という大幟を10本、早朝から昼頃までかけて人力で立てる行事である。幟は神の依代とされ、氏子5ケ町が2本ずつ計10本立てるが、1本当たり30~40分ほどかかる。
なお、「幟上げ」の日には祭典や各種奉納行事は行われず、露店も出ない(祭典日と日程が重なった年を除く)。
幟の柱は立てる際に一本ずつ境内に担ぎ込まれる。
大勢の者が綱を引いて幟を計10本立てる。高さ12間(約22m)・重さ1tの杉丸太に「奉献浅間大神」などと書かれた幅約1.5mの大幟旗を取り付け、先端には新竹で作られた約4mの四手が差込まれている(全長約25m)。
幟上げの間、神楽殿ではお囃子が奉納される。
氏子町会は前述のように5つであり、境内社のうち5社は祭礼期間中、各町会の御神酒所となる。
なお、この幟は大祭日翌日の7月2日の午前8時により降され(「幟返し」)、幟の先端に付けられている笹竹や紙垂は火除けや安産のお守りとして氏子に配られる。
大祭
祭典は、6月30日に夏越の祓、7月1日に大祭が行なわれる(日程固定)。大祭日が7月1日なのは、富士の山開き祭ゆえである。
大祭では式典のほか、幼稚園児による稚児行列や浦安舞もある。なお、露天商が露店を出すのはこの2日間のみである。なお、幟が立てられない年には茅の輪が設けられる。
露店は毎年、6月30日~7月1日に出る。数は比較的多い。
里神楽は毎年、6月30日~7月1日に奉納。このほか、夜には氏子らによる演芸大会がある。
幼稚園児による浦安の舞は毎年7月1日に奉納。
稚児行列
稚児行列は、幟祭の行われる年の7月1日に行われる。