鳥越神社は、東京都台東区の、都営浅草線蔵前駅の南口より西へ徒歩6分の地に鎮座する鎮守社。飛鳥時代の白雉2年(651年)に日本武尊を祀って創建されたと伝える。なお、所在地の町名は「とりごえ」だが社名は「とりこえ」と濁らずに読む。
当社の例大祭である鳥越祭は6月上旬に開催される。
鳥越神社 鳥越祭
6月上旬に開催される鳥越祭は鳥越神社の例大祭で、東京下町の代表的な祭礼の一つ。千貫神輿である本社神輿は日曜日に毎年渡御し、特にその宮入りの勇壮さゆえに夜祭としても知られる。
また、土曜の夜には氏子町会各地で連合渡御が組まれる。
- 金曜日 - 宵宮清祓式
- 土曜日 - 例大祭式
- 日曜日 - 本社神輿渡御
神社の周辺には露天商が多数出店する。
なお、境内では和太鼓や里神楽も奉納される。
町神輿の連合渡御
鳥越祭においては、主に土曜日の夕刻に、各地で氏子町会の町神輿の連合渡御が組まれる。
北部八ケ町連合渡御
土曜日の夕刻に行われる、台東区元浅草・寿(都営大江戸線新御徒町の北側)などにある8町会による連合渡御。
連合渡御前に、地区内にある白鴎高校の生徒による和太鼓が披露される。
南部六ケ町連合渡御
土曜日の夕刻に行われる、鳥越神社周辺の宮元をはじめとする6町会による連合渡御。
東部四ケ町連合渡御
土曜日の夕刻に行われる、台東区三筋(都営大江戸線新御徒町の東南方)あたりの4町会による連合渡御。
小島三ケ町連合渡御
土曜日の夕刻に行われる、台東区小島(都営大江戸線新御徒町の南側)あたりの3町会による連合渡御。
本社神輿の渡御
日曜日には早朝から夜遅くまで終日、本社神輿が渡御する。
本社神輿は昭和3年製作。台輪幅が4尺3寸ある大型の神輿で、いわゆる千貫神輿の一つである。
本社神輿の宮入
日曜の本社神輿の渡御のうちでも、ハイライトは夜の宮入である。夜祭との異名をとるとおり、灯された高張提灯の中を本社神輿が進む幻想的な風景が繰り広げられる。なお宮入道中の行われる社前の大通りは非常に混雑する。