皆野椋神社
椋(むく)神社は、埼玉県秩父郡皆野町の、秩父鉄道の皆野駅より南へ徒歩11分の地に位置する鎮守社。
皆野町の中心的な神社で、境内は整っており、蓑山中腹には奥社もある。
景行天皇40年(西暦110年)、東征中の日本武尊が秩父に至った際、矛を立てて八意思兼命に祈ると、矛から平野の西隅の森に光が放たれた。その森に赴くと椋の木の下に老翁姿の猿田彦命が現れ守護を約して消えたので、当地に猿田彦命・八意思金命・大己貴命を祀ったのが当社の創祀と伝える。
拝殿は昭和47年建立。
本殿も昭和47年建立。本殿内には明治2年以前に建立された旧本殿が収まるが非公開。
兜屋根風の神楽殿は昭和50年代の建立。
社務所は昭和29年建立。
境内社護国神社は皆野小学校の御真影奉安殿跡に戦後に建立され、当地へ昭和46年に遷座。形状は若干変則的。
遥拝所と奥社
当社は、皆野駅近くのこの社を本社として、親鼻駅近くに遥拝所の諏訪神社、蓑山中腹に奥社の蓑山神社(蓑神社)がある。
明治維新時の神仏分離まで、近くの円福寺が当社の別当寺であった。
近くには小池氏館跡がある。