密蔵院
密蔵院は、埼玉県川口市の、日暮里・舎人ライナーの見沼代親水公園駅より北へ徒歩39分の地に位置する、真言宗智山派の寺院。正式には海寿山満福寺密蔵院。
平安時代、平将門が上洛に際して念持仏の延命地蔵尊像を安置したのが開基で、室町時代の文明元年(1469年)に中興。
かつては中本寺格の寺院で、境内は良く整っている。
山門は、東京の薩摩藩中屋敷から移築したもの。
門前の表参道は安行桜の並木道となっており、3月の開花時期には桜まつりが開かれる。
山門は、東京・内幸町にあった薩摩藩主島津家中屋敷の中門を、明治17年に移築したもの。
山門から本堂へと続く中央の敷石は88枚あり、四国八十八箇所霊場の砂が下に埋納してあるお砂踏みとなっている。
本尊は慈覚大師円仁作で、平将門の念持仏であったと伝える延命地蔵尊像。
桜まつり
密蔵院では安行桜が参道沿いに並木となっており、満開となる3月中旬頃に桜まつりが催される。
安行桜は、安行地区内に原木がある寒緋桜の品種で、開花時期は染井吉野などよりも早い。