古尾谷八幡神社
古尾谷(ふるおや)八幡神社は、埼玉県川越市の、JR川越線の南古谷駅より東へ車で7分(徒歩なら40分)の地に位置する、古尾谷庄の総鎮守。
戦前の社格は県社。
貞観4年(863年)、慈覚大師円仁が潅頂院(現在隣接)にて修法中、八幡神が翁の姿で顕現して自らを祀るよう告げたので、石清水八幡宮を勧請して創建。潅頂院は、明治維新時の神仏分離まで、当社の別当寺であった。
社殿及び旧本殿が県の文化財に指定されている。
社殿は江戸中期の1722年建立で、本殿・幣殿・拝殿を連結した権現造。埼玉県指定有形文化財。
旧本殿は安土桃山期の1577年建立で、二間社流見世棚造。埼玉県指定有形文化財。
若宮神社は、古尾谷八幡の祭神・応神天皇の子である仁徳天皇を祀る。
社殿は1773年建立。
春日神社の社殿は17世紀前期の建立。
厳島神社の周囲には池の名残りが見られる。
これらのほかにも、幾つかの小祠がある。
ほろ祭
ほろ祭(母衣掛祭、ほろかけ祭)は、敬老の日(9月第3月曜日)の前日に執り行われる、例祭の神幸祭。
小中学生4人が、紙花で飾られた傘状のホロを背負い、六方(ろっぽう)を踏みながら、神輿とともに当社から100m先御旅所へ練り歩く行事。
埼玉県指定無形民俗文化財。