円乗院
円乗院は、埼玉県さいたま市の、JR埼京線の与野本町駅より北西へ徒歩9分の地に位置する、真言宗智山派の寺院。正式には安養山西念寺圓乘院。
建久年間(1190-1199年)、畠山重忠が道場村(市内の桜区道場)で、保元の乱で焼失した寺院跡から掘り出した観音像を安置して金剛寺を創建。慶長年間(1596-1615年)に現在地へと移転。
甲州街道と奥州街道を結ぶ脇往還の与野宿にあり、江戸時代は地域における真言宗の中心寺院であった。
境内は一時は全面的に撮影禁止となっていたが、現在は三脚を用いての撮影禁止となった。
山門(仁王門)は平成4年建立。表には仁王像、裏には四天王像が収まる。
山門の右隣には、江戸末期の1859年に建立された長屋門がある。
以前は全体像が見えたのだが、境内が整理されてあまり良く見えなくなった。
RC造の多宝塔は昭和56年建立。
本尊は五大明王。
手前にある千代桜はエドヒガン系の品種で、市の天然記念物に指定されている。