旧三河島汚水処分場喞筒場
旧三河島汚水処分場喞筒場は、東京都荒川区の三河島水再生センター内に残る、日本初の近代的な下水処理施設。都電荒川線の荒川二丁目停車場に隣接する(入口は南へ徒歩2分)。
建造物7点(東西の阻水扉室、東西の沈砂池・濾格室、濾格室上屋、喞筒室、量水器室・喞筒室暗渠)及び土地が国指定重要文化財となっており、更に3棟がそれに附指定されている。なお、重文指定された土地の詳細は、「下水敷・宅地(喞筒室周囲擁壁、石造階段含む)」である。
門衛所は国重文の附指定。大正14年建造。
東西の阻水扉室は国指定重要文化財。各々大正10年建造。
東西の沈砂池・濾格室は国指定重要文化財。大正10年建造。なお、少し前まで地下の沈殿池は露出していなかったのだが、近年このように整備された。
濾格室上屋は国指定重要文化財。大正10年建造。
喞筒室(ポンプ室)は国指定重要文化財。大正10年建造。
量水器室及び喞筒室暗渠は国指定重要文化財。大正10年建造。
量水器室、導水室、阻水扉室、喞筒井及び喞筒井接続暗渠で構成されている。基本的に地下施設であり、地上にはポンプ室の前に部分的に露出しているだけであって、地下にある主要部分は非公開。
土運車引揚装置用電動機室は国重文の附指定。大正10年建造。
変圧器冷却水用井戸喞筒室は国重文の附指定。大正10年建造。
一般公開日
通常は三河島水再生センターの見学は事前予約制であるが、4月初旬頃のさくら観賞会、5月初旬頃のつつじ観賞会、12月下旬のキャンドルナイトin三河島の、年3回の一般公開日では予約なしで見学可能。
さくら観賞会
4月初旬の桜の開花時期に、「さくら観賞会」と称して一般公開される。なお、隣接する都電荒川線の愛称は「東京さくらトラム」で、三河島水再生センターはその名所の一つである。
つつじ観賞会
ツツジが開花する5月初旬には、「つつじ観賞会」と称する一般公開日が設けられる。三河島水再生センターの敷地には220本のツツジが植えられている。
キャンドルナイト in 三河島
12月頃に「キャンドルナイト in 三河島」と銘打って夜間にライトアップ公開される。