本伝寺
本伝寺は、東京都文京区の、東京メトロ丸ノ内線の新大塚駅より南へ徒歩8分、または有楽町線の護国寺駅より東へ徒歩7分の地に位置する、日蓮宗の寺院。
山号は大法山。
創建年代は不詳。当初は禅宗の寺院だったが、元和元年(1615年)に日蓮宗に改宗。明治維新までは子院も幾つかあった。
境内は整っている。
山門は平成7年建立。
祖師堂前寺門は平成11年建立。裏側には逆さの擬宝珠のようなものがついている。
本尊は釈迦如来。
境内の不動堂の縁起
本伝寺の日蓮宗改宗以前の詳細は不明だが、境内の不動堂に祀られている波切不動尊の縁起の要旨では、「建長2年(1250年)に三重県で示現した不動像を背負って当地まで来ると重くて動かなくなったので、ここに安置した。後に江戸城主の太田某が三浦沖で暴風雨に煽られた時、不動の加護で収まったので浪切不動と呼ばれるようになった」とする。また波切不動尊の別の縁起には、「当地が火事になった時に関口の川に入って火を除けたので浪切不動」だとある。