旧元町小学校
旧元町小学校及び元町公園は、東京都文京区の、JR中央線または都営三田線の水道橋駅より東へ徒歩4分の地にある。
旧元町小学校の校舎は、関東大震災後、震災復興事業(帝都復興事業)の一環として、震災の教訓を活かして東京市および横浜市に建造された耐震耐火建築、つまり鉄筋コンクリート製の復興小学校の1つ。東京市では117校が建築され、うち52校に復興小公園が併設された(横浜市では小公園は併設されなかった)。
昭和5年に整備された元町公園は、その復興小公園が良く原形を留めている唯一の例であり、また一対のものとして昭和2年に建てられた旧元町尋常小学校の校舎と共に残る点で貴重である。
旧元町小学校は、鉄筋コンクリート造の校舎と、鉄骨造の体育館(外壁及び屋根は鉄筋コンクリート造)で構成される。
文京区には近年まで比較的多くの復興小学校の校舎が残っていたが、次々と建て替えられまた今後も建て替えていく予定で、旧元町小学校も建て替えられる予定であったが、元町公園も良く残っていたことが理由で反対運動が起き、保存していく方針に変わり、今後は整備が行われる予定である。