マーチエキュート神田万世橋
マーチエキュート神田万世橋は、東京都千代田区の、東京メトロ銀座線の神田駅より北へ徒歩3分の地に位置する、万世橋駅の遺構を整備した商業施設。都営新宿線小川町駅や東京メトロ丸ノ内線淡路町駅、JRの神田駅・秋葉原駅からも徒歩5分ほどの距離にある。
万世橋駅は官設鉄道のターミナル駅として明治45年、御茶ノ水駅方面の路線と同時開業し、大正8年には東京駅方面へも開通した(東京駅周辺の近代の鉄道高架参照)。初代駅舎は大正12年の関東大震災で焼失。このとき既にターミナル駅としての機能は失われていたため二代目駅舎は簡素なもので、駅は昭和18年に廃止、駅舎は解体された。当駅の敷地には昭和11年に鉄道博物館が移転してきていたが、昭和23年に交通博物館と改称、平成18年に閉館し、跡地は旧駅の遺構を転用したマーチエキュート神田万世橋と、超高層ビルであるJR神田万世橋ビルに再開発された。
JR神田万世橋ビル、マーチエキュート神田万世橋、万世橋の写った全体像。
万世橋駅駅舎の裏にあった高架(プラットホーム跡及び線路の下層)が、商業施設として整備された。
明治45年竣工の万世橋駅駅舎の煉瓦基礎と、昭和11年竣工の鉄道博物館のコンクリート基礎が覗けるようになっている。
1912階段は、初代万世橋駅開業時の明治45年(1912年)に造られた階段。
1935階段は、当地に鉄道博物館を建てる際の昭和10年(1935年)に造られた階段。
2013プラットホームは、明治45年開業時の万世橋駅ホームをデッキとして整備したもの。カフェもある。
初代万世橋駅の駅舎は明治45年に開業し、大正12年の関東大震災で焼失した。
この駅舎の背後に、後にマーチエキュート神田万世橋となる高架が建っている。