東京大神宮
東京大神宮は、東京都千代田区の、JR飯田橋駅より南へ徒歩4分の地に位置する、伊勢神宮の分社。
神社本庁別表神社。
明治13年、神宮司庁東京出張所内の神殿として麹町(正確な位置は現在は不明)に創建。同6年に紀尾井町の紀州徳川邸跡に、更に同8年には有楽町に遷座。明治13年に皇大神宮遙拝殿となる(神社側ではこの年を創建年としている)。
明治15年に伊勢神宮で祭祀を担う神宮司庁と教化を担う神宮教院が分離したが、その際に当社は神宮教院に帰属し大神宮祠(通称・日比谷大神宮)となる。神宮教院は同年内に神道神宮派(通称神宮教)と改称。
明治32年に神道神宮派が解散し財団法人神宮奉斎会が設立されるとその本院となり、昭和3年に現在地へ遷座し飯田橋大神宮と呼ばれた。神宮奉斎会は戦後解散し、当社も神社として独立して昭和21年に東京大神宮と改めた。
当社は神前結婚式で知られるが、これは、明治33年の皇太子(後の大正天皇)の婚儀は皇居の宮中三殿にて神式で執り行われたが、神宮奉斎会がこれを元に一般向けの神前結婚の儀を創始したため。
拝殿の背後には本殿があるが、見えない。
日比谷大神宮の時からの境内社。
例大祭
東京大神宮の例大祭は、祭儀自体は4月17日に固定されているが、奉祝行事としてその近くの日曜日に子供神輿の渡御がある。
東京大神宮はその歴史的経緯から言って氏子を持つ鎮守社ではない(この地区の鎮守社は築土神社)が、地元が出しているようだ。