赤坂氷川神社
赤坂氷川神社は、東京都港区の、地下鉄の赤坂駅・六本木駅・六本木一丁目駅各々より徒歩8分の地に位置する、赤坂の鎮守。
戦前の社格は東京府(東京都)の府社。また、明治初期に一時的に准勅祭社が定められた際にはその一社に列した(准勅祭社全12社のうち都区部にある10社は現在東京十社を名乗る)。
平安時代の天暦5年(951年)に霊夢に従って創建されたとも、飛鳥時代の天武天皇の代(7世紀後半)に創建されたとも伝える。享保15年(1730年)、現在地(元禄頃は浅野土佐守邸跡で東京都指定旧跡)に遷座。
神門は明治期建立。
社殿は、神社には珍しい築地塀で囲まれている。
社殿は本殿・幣殿・拝殿を連結した権現造で、1730年建立。東京都指定有形文化財。
東参道は南参道に比べて少し長く、参道沿いには庭園や四合稲荷社・西行稲荷もある。
庭園の太鼓橋は昭和12年頃に架けられたRC造の橋。
庭園には池や石組みがある。
四合稲荷神社の社殿は明治31年建立。同年に4つの稲荷社を合併して出来た社なので四合で、「しあわせ」と読む。命名は勝海舟。現在は更に4社を合祀している。
岩を組んだ社地に祠や穴がある。ちなみに歌人の西行とは何の関係もない。
これらの他の境内社としては、九神社や桶新稲荷社の祠がある。
社務所前にある冠木門型の黒門も、第二次大戦前の建立。
このイチョウは樹齢400年で港区指定天然記念物。
山車展示場は令和3年に竣功し、山車と宮神輿を常設展示するようになった。
赤坂氷川祭
9月中旬に行われる赤坂氷川祭は当社の例大祭で、毎年3日間に渡って神輿と人形山車が赤坂を巡行する。この行事に関する詳細は「赤坂氷川神社 赤坂氷川祭」の記事を参照。
当社の宮神輿
江戸時代、赤坂氷川神社には宮神輿が2基あったが、1基は明治初期に駒留八幡神社(世田谷区上馬5-35-3)に譲渡され、もう1基は第二次大戦で戦災焼失し、以来平成28年に新調されるまで宮神輿は存在しなかった。
当社の宮神輿は平成28年製作。台輪幅4尺。
1762年製作。台輪幅4尺5寸。明治初期に赤坂氷川神社より譲受したもの。