赤坂迎賓館
赤坂迎賓館は、東京都港区の、JR中央線・東京メトロ南北線・丸ノ内線の四ツ谷駅より南へ徒歩6分の地に位置する、国立の迎接施設。
明治42年に片山東熊の設計で東宮御所として竣工した大規模な洋館で、東宮(皇太子)が大正天皇に即位後は赤坂離宮となった。戦後は国有財産となって使用目的が転々としたが、昭和49年に迎賓館として整備された。
本館は国宝であり、それに正門及び塀、東西衛舎、主庭噴水、主庭階段が附指定されている。また敷地の東側にある和風の東門は明治期のもの。
その他、谷口吉郎の設計で昭和49年に建造された和風別館游心亭もある。
正門及び塀は本館の国宝指定に附指定。
東西の衛舎は本館の国宝指定に附指定。
本館(迎賓館赤坂離宮)は国宝。鉄骨及び石と煉瓦で造られたネオバロック建築。本格的な西欧建築として日本人建築家の1つの到達点で、細部に精緻な和風工芸意匠がある。
主庭噴水と主庭階段は本館の国宝指定に附指定されている。
国立科学博物館上野本館のたてもの展(2020-2021年)で展示されていた模型。内閣府迎賓館所蔵。
迎賓館の東門は、御所風の和風の門。『港区の歴史的建造物』によると明治期のもの。
赤坂御用地
赤坂御用地は、東宮御所、秋篠宮邸、三笠宮邸、三笠宮東邸、高円宮邸、赤坂東邸がある敷地。また中央の回遊式庭園は天皇主催の園遊会の会場となる。非公開。当地もまた江戸時代は紀州藩主徳川家の江戸屋敷であった。
『港区の歴史的建造物』によると、鮫が橋門は少なくとも明治期の旧赤坂離宮時代にはあったようだが、江戸期の紀州藩邸まで遡れるかどうかは不明だとする。
長池見附橋
郊外の東京都八王子市の長池公園には、大正2年に迎賓館にあわせて建造された旧四谷見附橋が、縮小されたうえで長池見附橋として移築されている。
旧四谷見附橋は、江戸城外堀跡に建てられた現在のJR四ツ谷駅の上を架橋していた。