自性院
自性院は、東京都大田区の、京急空港線の大鳥居駅より南へ徒歩8分の地に鎮座する真言宗智山派の寺院。平安時代末期に当たる12世紀前半頃に創建。境内は美しく整えられており、本堂は後堂が楼閣風の変則的な構成となっている。
山門は大正8年建立。
山門から本堂・庫裏にかけて、庭園は石庭風に整えられている。
本堂は戦後の昭和35年に建造された木造建築で、その後堂は楼閣風の変則的な構造となっている(神社の浅間造に似ている)。
牛頭天王堂は江戸時代末期の1861年に大森の弁天神社(三輪厳島神社)の社殿として建造され、昭和4年に当寺に移築されたもので、大田区指定有形文化財。明治の神仏分離令で分離された牛頭天王社(現・羽田神社)を再興したもの。
このほか、不動堂が大正13年の建造。
自性院は明治の神仏分離までは、現在隣に鎮座する羽田神社(当時は牛頭天王社)の別当寺であった。