羽田神社
羽田神社は、東京都大田区の、京急空港線の大鳥居駅より南へ徒歩8分の地に位置する鎮守社。
戦国時代の16世紀中期頃に牛頭天王社として創建。江戸時代には羽田村(現・本羽田)や羽田猟師町(現・羽田)の鎮守となり、現在では羽田総鎮守を名乗る(羽田空港も氏子域に含まれる)。明治の神仏分離によって別当寺であった隣の自性院から八雲神社として独立・改称し、同40年に羽田神社に再改称した。
社殿は昭和63年建立。
神楽殿も戦後のRC造建築。
富士塚(羽田富士)は明治元年の築造で、大田区指定有形民俗文化財。山頂に浅間神社が祀られている。
崩落の恐れがあったため登拝は禁止であったが、令和2年に修築され登拝が可能となった。
富士塚の麓には池がある。江戸時代の富士塚は、鳩森八幡神社に現存する富士塚のように、麓に富士五湖に擬した池があるのが基本形であったが、現在ではほとんど見られない(ただし羽田神社のこの池が富士五湖を擬したものであるかは未確認)。
本社大神輿は昭和54年製作。4年に一度の本祭で渡御する。
陰祭の年は本社中神輿が渡御。
鳳輦は昭和39年製作。ほとんど渡御しない。
夏季例大祭
羽田神社の例大祭は7月最終週の週末に執り行われる。毎年日曜の午前には本社神輿(4年毎に大神輿、それ以外の年は中神輿)が渡御し、午後には町神輿の連合渡御が行われる。神輿のヨコタ担ぎでも知られる。この行事に関する詳細は「羽田神社 夏季例大祭」の記事を参照。