誕生八幡神社 & 高福院
誕生八幡神社と高福院(髙福院)は、東京都品川区の、JR山手線・東京メトロ南北線・都営三田線の目黒駅より東へ徒歩2分の地に隣り合う鎮守社とその旧別当寺。
誕生八幡神社
誕生八幡神社は、室町時代の文明年間(1469-1487年)、太田道灌が夫人の懐妊にあたって福岡県の宇美八幡を勧請して創建。
誕生八幡神社の右奥に見えるのが、明治の神仏分離まで当社の別当寺であった高福院。
誕生八幡神社の拝殿と本殿覆屋は戦後の鉄筋コンクリート建築。社前に立つ2本の銀杏の巨樹(夫婦銀杏)は、道路拡張で境内が切り詰められたため三度移植されたもの。樹齢はいずれも250~300年で、品川区の天然記念物に指定されている。
その脇の参道の奥に見えるのが誕生八幡神社の旧別当寺であった高福院。
本殿覆屋内に木造の本殿が収まる。
例大祭
誕生八幡神社の例大祭は10月上旬。毎年、宮神輿が渡御する。
高福院
高福院(髙福院)は高野山真言宗の寺院。山号は永峯山。
慶安元年(1648年)創建。
本堂は、水野忠邦邸より移築したもの。
高福院の本堂は、水野忠邦が千駄ケ谷穏田(現・渋谷区神宮前)の屋敷に建てた仏堂を、1844年に移築したもの。
水野忠邦は佐賀県の唐津藩主を経て静岡県の浜松藩主となった大名で、幕府では老中に昇り、天保の改革を主導した。
客殿は大正3年築。