四谷怪談ゆかりの寺社
四谷怪談で有名なお岩に関する神社(於岩稲荷田宮神社)と寺院(於岩稲荷陽運寺)が、東京都新宿区の四谷にある。
また、中央区には於岩稲荷田宮神社が遷座した本社があり、豊島区には四谷から移転した、田宮家の菩提寺である妙行寺がある。
なお、この怪談のモデルとなった史実に関しては諸説ある。
於岩稲荷田宮神社(新宿区)
於岩稲荷田宮神社は、東京都新宿区の、東京メトロ丸ノ内線の四谷三丁目駅より南へ徒歩4分の地に位置する神社。
東海道四谷怪談の主人公である田宮伊左衛門の妻お岩を祀っているが、元々は田宮家の屋敷神だった。
明治12年焼失し、現・中央区新川に遷座。昭和27年、四谷の旧社地に当社を境外社として再興した。東京都指定旧跡。
於岩稲荷陽運寺
於岩稲荷陽運寺は、東京都新宿区の、東京メトロ丸ノ内線の四谷三丁目駅より南へ徒歩4分の地に位置する日蓮宗の寺院。
於岩稲荷田宮神社のすぐ近くにある。昭和初期創建。
本堂は1757年に建立された薬師堂を移築。日蓮・鬼子母神・弁財天・大黒天の像が安置されている(つまりお岩を祀っているのではない模様)。
於岩稲荷田宮神社(中央区)
前述のように、於岩稲荷田宮神社は新宿区の四谷から明治12年に中央区内に遷座した。JR京葉線または東京メトロ日比谷線の八丁堀駅より東へ徒歩9分。
妙行寺(豊島区)
妙行寺は、都営三田線の西巣鴨駅より徒歩4分の地に位置する法華宗陣門流の寺院。
田宮家の菩提寺であり、明治40年までは四谷にあった。お岩のものと伝わる墓も移転現存する。当寺に関する詳細は妙行寺の記事を参照。