観明寺
観明寺(かんみょうじ)は、千葉県長生郡一宮町の、JR外房線の上総一ノ宮駅より西へ徒歩7分の地に位置する天台宗の寺院。
山号は玉崎山。
天平6年(734年)に行基により創建され、平安時代に慈覚大師円仁が中興。別伝では、嘉祥元年(848年)、奥州から来た敬崇上人なる僧が創建。
明治維新時の神仏分離まで、近くにある玉前神社の別当寺であった。
山門は江戸初期の建立。一宮町指定有形文化財。
本堂は戦後のRC造。
本尊は十一面観世音で3体あり、1体は欽明天皇11年に海中より現れ、1体は天平9年に行基が作り、1体は承和3年に円仁が作ったと伝える。
経蔵は江戸前期の1667年建立。
金毘羅堂は、江戸中期に個人宅に勧請されのが創建で、後に愛宕山安養寺に遷された。維新直前には玉前神社に堂があったが、神仏分離で現在地に安養寺を移して仮堂とした。
更に明治12年に現在の御堂(1748年建立)を玉前神社より移築、翌13年には向拝が付加された。一宮町指定有形文化財。
社殿前には、かつては鳥居だった柱が立つ。
水屋は江戸中期の1779年建立で、玉前神社より明治12年移築。一宮町指定有形文化財。
ガラス張りの鞘堂内に収まっている。
この覆屋内に収まっている弁天堂は、神社社殿型の小祠。