二宮神社
二宮神社は、千葉県船橋市の、京成本線の京成大久保駅より北へ車で7分の地に位置する、近郷23ヶ村の総鎮守。
下総国二宮(ただし旭市の玉崎神社も下総国二宮に挙げられる)。
主祭神は建速須佐之男命。
平安時代の弘仁年間(810-823年)に、嵯峨天皇の勅で創建。式内社である寒川神社の論社であるが、すでに鎌倉時代には二宮神社と呼ばれていた。また、三山(みやま)明神社などとも呼ばれた。
表参道は、鳥居から一旦下ったあと再び上って社殿に至る、若干珍しい形式。
底部には御手洗(みたらし)の池がある。
二ノ鳥居脇のイチョウは船橋市指定天然記念物。
社殿は安政年間(1772-1781年)の建立で船橋市指定有形文化財。
拝殿・幣殿・本殿を連結した権現造で、本殿の壁面には彫刻が嵌め込まれている。
下総三山の七年祭り
下総三山の七年祭りは、6年毎(数えで7年毎)に、11月を中心に催される9社の合同祭礼。千葉県指定無形民俗文化財。
二宮神社を父・夫として、その家族に当てはめられた、船橋市の古和釜八王子神社、習志野市の菊田神社・大宮大原神社、八千代市の高津比咩神社・萱田時平神社、千葉市花見川区の三代王神社・子安神社・子守神社、の9社の神輿が合同で二宮神社に参詣する。
明治維新時の神仏分離まで、隣の神宮寺(三山5-37-1)が別当寺であった。