御瀧不動尊(金蔵寺)
御瀧不動尊(金蔵寺)は、千葉県船橋市の、新京成線の滝不動駅より西へ徒歩11分に位置する、真言宗豊山派の寺院。山号は御瀧山。
室町時代の応永30年(1423年)、当地で夜も明るく輝き、旅の僧が護摩行を行うと慈覚大師円仁の夢告があり、大師が刻んだ不動像が掘り出されたので小堂を建てて安置したのが創建で、掘り跡からは泉が湧き滝となった。江戸時代に金杉村の現・金杉金蔵寺(船橋市金杉3-19)に遷り、明治22年頃に旧地である滝不動の境内に戻った。
異伝では、天和3年(1683年)頃、当地の溜池が毎夜輝いたので掘ってみると慈覚大師円仁作の不動像が出土したので祀り、幕府の命で金杉金蔵寺が別当となったという。また不動像が掘り出されたのは延宝元年(1673年)との伝もある。
長い参道の奥には仁王門、三重塔、大規模な本堂(不動堂)や観音堂などの諸堂が並び、水行場や弁天池もある地域の大寺。
表門は昭和48年建立。
弁天池の小島には六角堂である弁天堂が立つ。
仁王門は江戸時代の建立。
水行場にある竜頭の滝(行者滝)は海老川(市中心部を流れ船橋港へと注ぐ川)の源流。
三重塔は平成30年建立。
大師堂は江戸後期の1851年建立。旧本堂。
本堂(不動堂)は平成12年建立。
大祭(開山墓)
当寺では8月27~28日(曜日に関わらず日程固定)に大祭(開山墓)が催される。夜には万灯神輿が渡御するなど各種奉納行事が行われ、露店も並ぶなど、神社の祭礼のような雰囲気となる。