龍角寺古墳群

龍角寺古墳群龍角寺古墳群は、千葉県印旛郡栄町から成田市にかけて分布する、古墳時代後期から終末期(6~7世紀)の古墳群。
JR成田線の下総松崎駅から北へ徒歩20分の地に位置する。
現在確認されている古墳の総数は114基で、うち93基が国指定史跡「龍角寺古墳群・岩屋古墳」の指定範囲内にある。
古墳の大半は中小規模のものだが、二本第二位の規模を誇る岩屋古墳など、規模が大きいものもある。
主要部分は千葉県立房総のむらにより、良好な状態で保存されている。

千葉県立房総のむら
スポットガイド
千葉県立房総のむら | 千葉県栄町・成田市
大規模な野外博物館
龍角寺古墳群の地形的状況
龍角寺古墳群

千葉県立房総のむらの資料館に展示されている模型。中央付近に散らばるゴマ粒みたいなのが龍角寺古墳群。

岩屋古墳

岩屋古墳(105号墳)は、古墳時代終末期の7世紀前期~中期頃に築造された大規模な方墳。
墳丘は3段築成で一辺78m、高さ13.2mで、その周囲を巡る二重周溝を含めると東西は108.1m、南北は96.6mの幅があり、方墳としての規模は日本第二位(一位は奈良県橿原市の桝山古墳)。
龍角寺古墳群では当初は岩屋古墳のみが国の史跡に指定され、後に92基が追加指定されたため指定名が「龍角寺古墳群・岩屋古墳」となっている。

岩屋古墳
龍角寺古墳群
岩屋古墳
千葉県印旛郡栄町龍角寺 地図

101号墳

101号墳は直径25mの円墳で、幅3mの二重周溝が巡っている。6世紀前半に築かれ、7世紀初期まで何度も埋葬が行われた。
墳丘上に埴輪が復元されている。

101号墳
龍角寺古墳群
101号墳
千葉県成田市大竹 地図

古墳広場

古墳広場は草が刈られており、古墳の墳形が良く見える。

 
龍角寺古墳群
 
龍角寺古墳群
古墳広場
千葉県印旛郡栄町龍角寺 地図

浅間山古墳

浅間山(せんげんやま)古墳(111号墳)は龍角寺古墳群最大の前方後円墳で、墳長は78m。
7世紀前半という、県内では最後に築造された前方後円墳で、首長墓と推定されている。
また出土品は千葉県の文化財に指定されている。
なお、この古墳は県立房総のむらの管理範囲外にあり、場所が若干わかりにくい。

浅間山古墳
龍角寺古墳群
浅間社
龍角寺古墳群

後円部の墳頂には浅間社の祠が鎮座する。

浅間山古墳石室の復元模型
龍角寺古墳群

千葉県立房総のむらの資料館に展示されている実寸模型。中に入ることができる。

浅間山古墳
千葉県印旛郡栄町龍角寺 地図
龍角寺古墳群
千葉県印旛郡栄町龍角寺・酒直~成田市大竹 地図
アクセス:JR成田線 下総松崎駅より徒歩20分
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