総寧寺
総寧寺(總寧寺)は、千葉県市川市の、京成本線の国府台駅より北へ徒歩20分の地に位置する、曹洞宗の寺院。
永徳3年(1383年)、滋賀県米原市寺倉に總寧寺として創建。享禄年間(1528-1531年)、戦乱により静岡県掛川市に乗安寺として再建。戦乱で焼失後、天正3年(1575年)に千葉県野田市の関宿網代に再興(後に関宿内町に移転)、時期は不明だが総寧寺に復称。寛文3年(1663年)、市川市の現在地南接地(現・里見公園)に移転、文久2年(1862年)に現在地に移った。
江戸時代、関三刹である当寺、栃木市・大中寺、埼玉県越生町・龍穏寺は、静岡県袋井市・可睡斎と共に僧録として全国の曹洞宗寺院を行政面で統括した(特に関東8カ国は関三刹の、東海4カ国は可睡斎の直支配)。関三刹は行政活動のため江戸に宿寺を持ち、江戸触頭である総泉寺・青松寺・泉岳寺がその補佐役を勤めた。
なお、僧録は本末制度とは別制度だが、曹洞宗大本山である永平寺と総持寺のうち永平寺の住持は関三刹の住職経験者から選ばれた。
永代供養施設「無憂樹林」は、世界的建築家である妹島和世・西沢立衛の設計で平成25年竣工。