覚翁寺
覚翁寺(かくおうじ)は、千葉県勝浦市の、JR外房線の勝浦駅より南へ徒歩10分の地に位置する浄土宗の寺院。正式には出水山善福院覚翁寺。
江戸初期の慶長16年(1611年)、勝浦領主・植村泰忠が菩提寺として勝浦城内に浄林寺を創建。寛永11年(1634年)、2代泰勝(幼名・覚翁丸)が死去した際に現在地に移転し、覚翁寺と改めた。植村家が寛延4年(1751年)に改易されるまで、その菩提寺であった。
勝浦の中心部にあり、境内は整っている。
山門前にある石造の延命地蔵堂は明治28年建立。
山門は江戸時代の建立。
本堂内の火焔龍の欄間彫刻2面は、1805年に波の伊八が彫ったもの。勝浦市指定有形文化財。
植村家墓所は勝浦市指定有形文化財。旗本・植村忠朝は1682年に加増されて1万1000石の大名となり勝浦藩を立藩するが、第3代恒朝は1751年に改易。同年、大岡忠光が勝浦藩主となるが、忠光は1756年に本拠を岩槻に移し、勝浦は岩槻藩の飛び地となった。
近くには遠見岬神社や本行寺などがある。