東福寺
東福寺は、千葉県流山市の、JR武蔵野線・つくばエクスプレスの南流山駅より徒歩7分より北東へ徒歩9分の地に位置する、真言宗豊山派の寺院。
山号は守龍山、院号は証明院。
弘仁5年(814年)、東国行脚中の弘法大師空海が当地に立ち寄ると、この高台にあった池に住む龍王が翁の姿で現れ、当山は東国の福田であり、薬師如来の霊地であるので、薬師如来像を安置する寺を建て、当山を守龍山、寺を東福寺とするよう告げる。像の材を探すと龍が現れ像を捧げたので、大師は修理して薬師如来を刻んだ。このとき龍が鰭の先を少し残したのが地名「鰭ケ崎」の由来。
かつては一帯の真言宗132ヶ寺を末寺とした、地域の有力寺院。
仁王門は1775年建立。中に収まる仁王像は運慶作と伝わる。
本堂は19世紀前期の建立。本尊は薬師如来。
かつては金堂が隣りにあったが江戸期に焼失し、薬師堂が本堂となった。
密厳堂(興教大師堂)は興教大師覚鑁を祀って平成4年建立。
中門に彫られた鴨は左甚五郎作と伝える。田畑を荒らす鴨の跡を村人が追うとこの彫刻にたどり着いたので、鴨が飛ばないようその目に釘を打ったと言う。
ただし、実際は17世紀後期から18世紀前期に建てられたと見られ、時代が合わない。
中門内の道は庫裏へと続く。
奥ノ院
本堂背後の裏参道から北西へ徒歩2分で、東福寺の奥ノ院である千仏堂 [地図] に至る。
千仏堂は江戸後期の1801年建立。