飯綱神社
飯綱(いいづな)神社は、千葉県八千代市の、東葉高速鉄道の八千代中央駅より北へ徒歩11分の地に位置する鎮守社。
祭神は宇賀魂命。
文明11年(1479年)、太田道潅が、米本城攻城の際に、現・境内に陣を張り、守り本尊の十一面観音に祈願して勝利したので、その像を当地に安置した。元和8年(1622年)、村人の夢に飯綱大権現が現れ、十一面観音像が当地に埋まっていると告げたので、村人は掘り起こし堂を建てた。
また、寛永18年(1641年)に創建したとも伝える。
彫刻の嵌め込まれた玉垣や袴腰の鐘楼なども備え、社殿とともに市の文化財に指定されている。
表参道の石段は江戸末期の1832年築造。八千代市指定有形文化財。
袴腰の鐘楼は江戸後期の1814年建立。八千代市指定有形文化財。
拝殿及び幣殿は明治22年建立。八千代市指定有形文化財。
玉垣は建造年代は不明だが、嵌め込まれた彫物は18世紀末のもの。八千代市指定有形文化財。
本殿は江戸末期の1856年建立。八千代市指定有形文化財。
御神木は樹齢450年の公孫樹。
これらのほか、子育大神などの小祠がある。
明治維新時の神仏分離まで、長福寺(八千代市萱田1427)が当社の別当寺であった。