靖国神社は、東京都千代田区の九段にある、全国の護国神社・招魂社の事実上の総本社。戦前の社格は別格官幣社。当社についての詳細は靖国神社の記事を参照。
靖国神社では数々の行事が行われており、11月には七五三の儀が執り行われる。
靖国神社 七五三の儀
靖国神社では、11月上旬に小笠原流礼法での七五三の儀が、能楽堂において男女別で披露される。
現代の七五三は単なる晴れ着を着ての宮参りに簡略化されているが、この七五三の儀では古来行われてきた「袴着(はかまぎ)」と「帯直し(おびなおし)」の儀式が行われる。「袴着」は5歳の男児が初めて袴を着ける儀式で、「帯解」は7歳の女児が初めて大人用の帯を締める儀式。
七五三とは
七五三は江戸時代に関東の武家階級から広まった儀式で、数え年または満年齢の3歳・5歳・7歳の子供が神社仏閣に参詣してその無事を感謝し今後の健康な成長を祈る神事。江戸時代は旧暦11月15日に行われていたが、明治以降は新暦の11月15日となり、現在では11月頃に行われている。
5歳の男児の「袴着」と7歳の女児の「帯解」のほか、かつては3歳で男女の「髪置(かみおき)」の儀があり、この日を境に髪を伸ばし始めた(江戸時代は3歳まで髪を剃っていた)。