江東区では、区内に伝わる民俗芸能を、1月の「新春民俗芸能の集い」と10月の「江東区民まつり中央まつり」の「民俗芸能大会」の年2回、一堂に集めて実演で紹介している。うち1月の「新春民俗芸能の集い」は、東京メトロ東西線の東陽町駅より北へ徒歩5分に位置する江東区文化センターにて開催される。
江東区 新春民俗芸能の集い
江東区では1月に東陽町の江東区文化センターにて「新春民俗芸能の集い」を催し、江戸時代より続く区内の民俗芸能を紹介している。なお、演目は毎年ほぼ同じのようである。
木場の木遣は、貯木場だった木場で、川並(筏師)が材木を操る際の労働歌。始まりは徳川家康が江戸城造営の時に連れてきた材木商が伝えたものと言われている。江東区登録無形民俗文化財・都指定無形民俗文化財。
なお、木場の角乗はビデオ上映のみ(10月の区民まつりでは実演される)。
砂村囃子は富賀岡八幡宮の例大祭などで奏される。江戸時代に葛飾区の葛西神社から広まったとされる祭囃子の一つ。江東区登録無形民俗文化財。
富岡八幡の手古舞は富岡八幡宮の深川八幡祭の大祭で、神輿行列の先頭に立って行進する男装の女性。江東区登録無形民俗文化財。
深川の力持ちは、江戸時代に倉庫地帯だった佐賀地区で米俵や酒樽などの運搬から発生した余技で、後には興行としても行われた。江東区登録無形民俗文化財・都指定無形民俗文化財。