祐天寺(東京都目黒区)は東急東横線祐天寺駅より徒歩6分の地にある浄土宗の名刹で、増上寺の貫主だった祐天上人の廟所として開創された。当寺についての詳細は祐天寺の記事を参照。
江戸消防記念会の消防殉職者慰霊祭は2015年(平成27年)まで台東区の浅草寺で開かれていたが、翌2016年以降、祐天寺で催されている。
祐天寺 消防殉職者慰霊祭・防火防災フェア
祐天寺では4月29月に消防殉職者慰霊祭と防火防災フェアが開かれる。消防殉職者慰霊祭は江戸消防記念会の主催で、東京消防庁が協力している。また祐天寺では同日に東京消防庁の防火防災フェアも開かれる。
境内駐車場には火消しの纏(まとい)を手にした鳶が勢揃いする。慰霊法要自体は11:00より屋内で行われる。
正午、僧侶により鐘楼の鐘が撞かれた後、鳶は二手に別れ、境内を練り歩く。
その後、駐車場では梯子6本が立てられ、梯子乗りが披露される。
梯子乗りの終了で一区切りが付き、その後は纏などの解説が入る。
続いて東京消防庁の音楽隊とカラーガーズ隊が音楽とダンスを披露。この後、防火防災フェアとして地震体験車やはしご車の体験乗車なども行われた。
地蔵堂開帳
祐天上人はその名号が火事でも焼け残るなどの伝説から江戸東京の火消しの信仰を集め、火消しの奉納物が多く残されている。
地蔵堂の外陣の天井絵もまた同様で、極彩色の纏の図が描かれており、消防殉職者慰霊祭の折には公開される。