烏森神社は、東京都港区の、JR新橋駅の烏森口より西へ徒歩2分の地に鎮座する稲荷社。新橋駅は大正3年までは烏森駅という名だった。繁華街の中に近代的なデザインの社殿が立つ。当社についての詳細は烏森神社の記事を参照。
烏森神社の例大祭は5月初旬に催されるが、本社神輿の渡御がある大祭は隔年(西暦偶数年)。
烏森神社 例大祭
烏森神社の例大祭は端午の節句である5月4~6日に開催される。同じく新橋にある日比谷神社と交互に大祭(本祭)が行われ、大祭の年の5月5日に本社神輿が渡御する(烏森神社は西暦偶数年、日比谷神社は西暦奇数年)。この本社神輿は八棟造りの千貫神輿として知られ、渡御ではJR新橋駅周辺を約半日間、巡行する。
特に露店などは出ない。なお、境内は狭隘なため、神輿渡御はJR新橋駅の駅前広場から行われる。また社殿内では里神楽が催されるというが、一般の参拝者も多いためじっくり見るのは難しい。
神幸祭(大祭の年のみ)
発輿祭の式典の後、出御の前に和太鼓の奉納。
女神輿(烏森町会大神輿)と先導神輿(田村親交町会神輿)は宮神輿の渡御に、最初だけ(ニュー新橋ビル一周の間だけ)加わる。
烏森神社の本社神輿
烏森神社には宮神輿のほか、町神輿にもいくつか八棟造のものがある。八棟造の神輿はまあまあ珍しい。
本社大神輿は大型の八棟造りで昭和5年製作。台輪幅は4尺2寸あり、俗に千貫神輿と呼ばれる神輿の一基である。
田村親交町会神輿も八棟造り。神幸祭では本社神輿を先導する先導神輿として使われる。
烏森町会大神輿も八棟造り。神幸祭では女性が担ぐ女神輿として使われる。
烏森町会小神輿も八棟造り。神幸祭には加わらず、JR新橋駅前の烏森町会御神酒所に飾られる。