増上寺は、東京都港区の芝公園にある浄土宗の七大本山の一つ(七大本山の上に京都の総本山知恩院がある)。江戸時代は徳川将軍家の菩提寺として高い格式を誇り、門跡寺院である知恩院が浄土宗の総本山であったのに対し、宗務を取り仕切る総録所は増上寺に置かれていた。当寺についての詳細は増上寺の記事を参照。
4月中旬に催される千躰子育地蔵尊大法要では、稚児や神輿の行列が大門から境内まで練り歩く。
増上寺 千躰子育地蔵尊大法要
増上寺では4月中旬に千躰子育地蔵尊大法要が催される。千躰子育地蔵尊は安国殿の脇に多数並ぶ石地蔵群で、その法要は安国殿で行われるが、それに先立ち、大門から境内へ楽僧、稚児、熊野権現の神輿などの行列が出発し、僧侶や稚児は境内で安国殿に入り法要を行う。
練り行列は大門から増上寺境内に向かい、10:30出発。
稚児や僧侶らは境内に入ったあと、大殿の前を通って11:00に安国殿に到着し、法要を行う。
神輿は大殿の前で少し揉んだあと、堂上げ(大殿の扉の前の階段を登る)を行う。