明治神宮は、東京都渋谷区のJR山手線原宿駅前にある、日本有数の大神社。明治天皇・皇后を記念する国家的モニュメントとして大正時代に創建され、戦前の社格は最上位の官幣大社に列し、現在は神社本庁の別表神社となっている。また秋の大祭には勅使の派遣がある勅祭社でもある。当社についての詳細は明治神宮の記事を参照。
明治神宮では、他の多くの神社と同様、11月23日の勤労感謝の日において新嘗祭が催される。そもそもこの「勤労感謝の日」というもの自体、戦前にあった祝日「新嘗祭」(秋の収穫を祝い翌年の豊穣を祈念する祭日)が戦後に形を変えたものである。
明治神宮 新嘗祭
明治神宮の新嘗祭においては、野菜で出来た宝船が10基前後、奉納展示される。野菜宝船は東京近郊の農業祭等でも作られるが、このように多くが集まるのは珍しい。
第二鳥居付近には11月初旬の秋の大祭から引き続き菊花が展示されている。
楼門前及び廻廊内には合計で10基前後の野菜の宝船が展示される。
収穫された農産物や全国の特産品も陳列される。
なお、祭典は10時より行われ、その際には巫女による「代々木の舞」も奉納される。
野菜の宝船は、江戸時代に農産物商らが正月の初荷に野菜で宝船作り納入していた記録がある。市場整備が進んだ現在では、初荷のご祝儀として生産者が宝船を作り出荷することが行われている。