市谷亀岡八幡宮は、東京都新宿区の、JR中央線・都営新宿線・東京メトロ南北線・有楽町線の市ケ谷駅より徒歩3分の地に鎮座する鎮守社。江戸時代の銅鳥居や、戦後に建てられた八幡造の社殿がある。当社に関する詳細は市谷亀岡八幡宮の記事を参照。
市谷亀岡八幡宮 放生会
市谷亀岡八幡宮の放生会は10~11月頃の吉日の夕刻に執り行われる。
放生会とは仏教の殺生戒に基づき鳥や魚などを放つ、仏教色の濃い宗教行事で、明治の神仏分離までは全国の有力な八幡社で広く行われていた。市谷亀岡八幡宮でも行われていたが明治維新で断絶し、平成12年に「放生会 四魂の祭り」として復活した(ただし儀式の内容はおそらく全く異なるのではないか)。なお、当社の例大祭は現在ではこの放生会とは別に8月に行われている。
この放生会は、副題の「四魂の祭り」に示されているように、神の力の顕現を表した4つのパート(奇魂の部、和魂の部、幸魂の部、荒魂の部)で構成されている。
「第1部 奇魂(くしみたま)の部」は、献饌や祝詞奏上、玉串奉奠といった一般的な神事。
第2部の和魂(にぎみたま)の部では雅楽および舞楽の奉奏。
第3部の幸魂(さきみたま)の部では神楽舞の奉奏。
第4部の荒魂(あらみたま)の部では剣術演武が奉納される。