待乳山聖天本龍院(東京都台東区)は浅草寺の支院。大聖歓喜天を祀る寺で、浅草寺の北方にある。寺院とは言っても神社にかなり性格が近い。当寺についての詳細は待乳山聖天の記事を参照。
最も特徴的な祭礼は昭和49年(1974年)以来、毎年1月7日(日程固定)に催される大般若講大根まつりで、ご蠕虫に本堂で大般若法要を行い、その後、参拝者に風呂吹き大根が振る舞われる。
大般若講 大根まつり
風呂吹き大根の振る舞いに並ぶ長い列も出来る。待乳山聖天は神社に性格が近い寺院なので、時期的に初詣客も多い。
11時頃、大般若法要のために僧侶らが本堂へと向かう。
11:30頃、風呂吹き大根の振る舞いが始まる(整理券が配られる)。風呂吹き大根は元旦以来本尊に供えられた大根のお下がりで作られる。また、お神酒も振る舞われる。
神楽殿では里神楽が奉納される。
待乳山聖天のウェブサイトには、「大根は清浄、淡白な味わいのある食物としてすべての人に好まれ、しかも体内の毒素を中和して消化を助けるはたらきがあるところから、聖天様の「おはたらき」をあらわすものとして尊ばれ、聖天様のご供養に欠かせないお供物とされています。」とある。また二股大根はその形状から、夫婦和合・子孫繁栄の象徴でもある。また、待乳山聖天発行の『聖天様の功徳』には、大根は煩悩の瞋恚(怒り)を表し、大根を聖天に供えることにより慈悲への転化を祈願する、とある。