相川考古館
相川考古館は、群馬県伊勢崎市の、JR両毛線・東武伊勢崎線の伊勢崎駅より南へ徒歩12分の地に位置する古民家。
江戸時代、町役人・金物商・脇本陣で、後には醤油醸造も手掛けた相川家の住宅を公開したもので、江戸期~明治期の建築や、伊勢崎地方の考古資料等を公開している。
表門は明治33年竣工。
表門の左はミュージアムショップ、右手前は事務室(旧店舗)、奥は母屋。
ミュージアムショップは第二次大戦後の建築だが、かつてはこの位置にも店舗があった。
事務室は旧店舗。江戸時代の建築だが、外壁を改修したためあまり古く見えない。
母屋は江戸後期の竣工。式台玄関がある、格式の高いもの。
母屋の背後にある土蔵も江戸後期の竣工。商品倉庫の金物蔵であったが、現在は伊勢崎地方の考古資料等を展示している(屋内撮影禁止)。
奥に見えるのは茶室と重文収蔵庫。重文収蔵庫は国指定重要文化財の埴輪4点を展示(屋内撮影禁止)。
茶室「觴華庵(しょうかあん)」は、江戸末期の1861年に隠居屋として建てられた。群馬県指定重要文化財。
土蔵造の稲荷社は明治15年建立。
相川大明神(稲荷)、松尾大権現(醸造の神)、金山大権現(金物の神)の3神を祀る。相川家は金物商や醤油醸造を営んでいた。