長寿寺
長寿寺は、神奈川県鎌倉市の、JR横須賀線の北鎌倉駅より南東へ徒歩10分の地に位置する、臨済宗建長寺派の寺院。
室町時代初期、鎌倉公方であった足利基氏が、父・尊氏の菩提を弔うため創建。創建年は建武3年(1336年)とも延文3年(1358年)とも伝える。
境内は美しく整えられており、春秋の週末・祝日を中心に限定公開される。
山門は江戸後期築。
山門から入った前庭は、全体的によく整えられた苔庭となっている。
本堂は平成18年築。
観音堂は、奈良市・円成寺の多宝塔(室町後期建立)を大正期に移築改造したもの。他所からの移築とはいえ、鎌倉では数えるほどしかない室町時代の建築物。
この石塔は足利高氏の遺髪を埋納した地と伝える。