本覚寺
本覚寺は、神奈川県鎌倉市の、JR横須賀線・江ノ島電鉄の鎌倉駅より南東へ徒歩4分の地に位置する日蓮宗寺院。山号は妙厳山。
日蓮宗49本山の一つ(日蓮・法華宗諸派のうち教団「日蓮宗」には、総本山久遠寺の下に、七大本山と49本山があり、あわせて57本山とも称する)。
かつて当地には源頼朝が幕府の裏鬼門除けに祀ったという夷堂(天台宗系)があり、文永11年(1274年)より宗祖日蓮が一時拠点とした。室町時代の永享8年(1436年)、その夷堂を日蓮宗に改め本覚寺を創建。
身延山より移した日蓮の分骨を祀るため東身延の異名を取り、分骨堂が本堂に並んで立つ。
仁王門は江戸末期の1855年に建立され、明治9年に当寺に移築された。国登録有形文化財。
夷堂は昭和56年建立。明治維新時に分離された夷堂(夷三郎社)を再興。
なお分離された夷堂は、七面大明神の境内へ遷座・合併し、更に宝戒寺鎮守の山王大権現をも合祀して蛭子神社となった。
本堂は大正12年建立。国登録有形文化財。
客殿は昭和5年建立。国登録有形文化財。
庫裏は昭和前期の建立。国登録有形文化財。
鐘楼は大正12年建立。国登録有形文化財。
手水舎は昭和前期の建立。国登録有形文化財。
日蓮上人分骨堂は昭和5年建立で国登録有形文化財。身延山久遠寺より分骨した宗祖日蓮の遺骨を安置する。
境内北側にある大門は昭和前期に建立。国登録有形文化財。
他所へ移築された建造物
横須賀市西浦賀の常福寺の本堂は、本覚寺の本堂を移築したもの。