春光院
春光院は、神奈川県小田原市の、JR東海道線の鴨宮駅より北へ徒歩14分の地に位置する、浄土宗の寺院。正式には安楽山浄土寺春光院。
鎌倉時代の建久9年(1198年)に念仏道場として創建。一説に鎮守・富士浅間大明神(矢作浅間神社)の夢告によって開立。室町時代の天文12年(1543年)に中興開山。
江戸時代は中本寺格の寺院で、境内は整っている。
観音堂は、文禄3年(1594年)に創建された真言宗の増福院(石宝山増福院浅間寺)が前身。増福院は明治6年に廃寺となったが、春光院の門前にあったので春光院に合併され、明治17年に浄土宗の亀興院(石宝山亀興院浅間寺)として再興、同28年に再び春光院に合併された。
安楽橋は昭和6年竣工。
山門は江戸中期の建立。
鐘楼は江戸中期の1762年の、本堂は昭和9年の建立。
本尊は阿弥陀如来。
菊川天満宮
菊川天満宮は、春光院の門前にある当寺の鎮守。
太田道灌が文明10年(1478年)または同12年(1480年)に創建したと伝える。異伝では、元来は菊という孝女が川に身投げしたのを祀った祠で、太田道灌は文明10年(1478年)に灯籠を寄進したとする。
社殿は明治26年に建立された石造りのもの(大正12年の関東大震災で倒壊したが再建)。また背後は梅林となっている。