横浜生糸検査所跡
官立の横浜生糸検査所は明治29年に現・中区本町に設立され、大正15年に北仲通に移転した。
現在、検査所の庁舎は解体のうえ平成7年に横浜第二合同庁舎の低層棟としてレプリカ復元されている。
また附属の生糸絹物倉庫は2棟がレプリカ復元され、倉庫事務所は当初のものが保存され、令和2年に商業・文化施設「KITANAKA BRICK&WHITE」として整備された。
KITANAKA BRICK&WHITE
KITANAKA BRICK&WHITE(北仲ブリック&ホワイト)は、神奈川県横浜市の、横浜高速鉄道みなとみらい線の馬車道駅の駅前にあるた商業・文化施設。
令和2年、横浜生糸検査所の生糸絹物倉庫跡地に倉庫を新築復元し、また旧倉庫事務所は保存し、オープンした。
KITANAKA BRICK Southは旧横浜生糸検査所附属倉庫事務所。大正15年竣工、RC造・煉瓦貼りで横浜市指定有形文化財。
再開発で唯一保存された歴史的建造物で、文化発信に活用。
「旧横浜生糸検査所附属生糸絹物専用倉庫B号倉庫及びC号倉庫倉庫」が解体され、C号倉庫はKITANAKA WHITEとして、B号倉庫はKITANAKA BRICK Northとして新築復元された。
なお、倉庫はB号とC号の2棟しか復元されていないが、当初はA・B・C・Dの4棟あった。
タワー棟の低層部に復元されたKITANAKA WHITEは飲食・物販店が入る。
C号倉庫(大正15年竣工でRC造・煉瓦貼り)の外観を令和2年に新築復元。横浜市認定歴史的建造物。
KITANAKA BRICK Northは文化発信に利用(写真は駐車場側)。
B号倉庫(大正15年竣工でRC造・煉瓦貼り)の外観を令和2年に新築復元。横浜市認定歴史的建造物。
再開発前のKITANAKA BRICK&WHITE
再開発前は一帯は帝蚕倉庫(戦前は帝国蚕糸倉庫)の所有となっていた。帝蚕倉庫が敷地を売却後して再開発が始まるまでの間、旧横浜生糸検査所附属倉庫事務所と帝蚕ビルヂングは「北仲BRICK & 北仲WHITE」として暫定利用された。これが現在のKITANAKA BRICK&WHITEの名称の由来となっている。
再開発で左側の事務所は保存されたが右側の倉庫は解体・新築復元された。旧事務所は再開発直前は北仲BRICKとして暫定利用された。
旧倉庫事務所と並んでいた帝蚕ビルヂング(昭和3年竣工)も再開発で解体。この白いビルは解体前は北仲WHITEとして暫定利用された。
横浜第二合同庁舎 低層棟
横浜第二合同庁舎は、神奈川県横浜市の、横浜高速鉄道みなとみらい線の馬車道駅の駅前にある行政施設。KITANAKA BRICK&WHITEに東接する。
庁舎の低層棟は大正15年竣工の横浜生糸検査所を解体後、その外観を平成7年に新築復元したもの。横浜市認定歴史的建造物。