称名寺
称名寺は、神奈川県横浜市の、京急本線の金沢文庫駅より東へ徒歩12分、または金沢シーサイドラインの海の公園柴口駅より西へ徒歩9分に位置する、真言律宗別格本山の寺院。正式には金沢山弥勒院称名寺。
またユネスコ世界遺産暫定リスト「武家の古都・鎌倉」(イコモスに不登録勧告され推薦取り下げ)の構成資産であった。
金沢北条氏の祖である北条実時がその居館内に正嘉2年(1258年)に建てた持仏堂が起源とされ、文永4年(1267年)に真言律宗の寺となった。
浄土式庭園が広がる境内は国指定史跡となっている。
赤門(総門)は1771年建立。
参道沿いにある子院・光明院の表門は1665年建立。横浜市指定有形文化財。
仁王門(山門)は1818年建立。
阿字ヶ池を中心に広がる浄土式庭園は1320年に造られたもので、関東では鎌倉の永福寺跡に次ぐ古さ。古図に基づき復元された反橋・平橋は平成19~21年の架橋。
金堂は1681年建立。神奈川県指定有形文化財。
釈迦堂は江戸末期の1862年建立。横浜市指定有形文化財。
鎮守である新宮は1790年建立。
当寺は金沢北条氏の菩提寺であり、北条顕時・貞顕や実時の墓が残る。
裏山は「称名寺市民の森」として遊歩道が整備されている。
市民の森の遊歩道沿いにある八角堂は昭和10年建立でRC造。