大渕寺
大渕寺(大淵寺、だいえんじ)は、埼玉県秩父市の、秩父鉄道の影森駅より南西へ徒歩8分の地に位置する、曹洞宗の寺院。秩父34ヶ所観音霊場第27番札所。
境内は秩父市指定史跡。裏山を登ると、奥ノ院の護国大観音も立つ。
平安時代、宝明という名の行脚僧が当地で脚病を患うが、弘法大師空海が当地を訪れた際に哀れんで宝明に聖観音像を彫り与えため、宝明がその像を堂を建てて安置したのが創建と伝える。
山の上に見える白い仏像が奥ノ院の護国大観音。
注連柱には注連縄が張られている。
本堂は大正11年建立。
観音堂は平成8年建立。かつては山上の、荒川を望む風光明媚な地にあったことから月影堂の異名があったのを、より低い地に再建された現在も踏襲している。
護国大観音
裏山の山上には奥之院として、高さ15mの護国大観音が立つ。
なお、境内案内図によると、観音への参道沿いはツツジやカタクリの群生地のようだ。
護国大観音は大正10年建立。RC造で高さは15m。高崎市・白衣観音、鎌倉市・大船観音とともに関東三大観音の一つだと称している。
前の札所(第26番札所)は円融寺岩井堂。
次の札所(第28番札所)は橋立堂。
近くには他に影森琴平神社もある。