聖神社
聖(ひじり)神社は、埼玉県秩父市の、秩父鉄道の和銅黒谷駅より北東へ徒歩6分の地に位置する鎮守社。
和銅採掘跡が残る和銅山の近くに鎮座する。
慶雲5年(708年)、秩父郡より朝廷に和銅(高純度の自然銅)の献上があり、記念に年号が「和銅」と改元され、日本最初の流通貨幣「和同開珎」が発行された。
その際、当地では、まず祝山に神籬を建てて金山彦尊を祀り、次いで現在地に自然銅を神体とする当社を建て、大日孁貴尊・国常立尊・神武天皇を合祀した。
養老6年(722年)には元明金命(元明天皇、創建時の天皇)を合祀し、秩父の総社と称された。
近年は銭神として知られる。
拝殿脇には和同開珎のモニュメントもある。
拝殿は明治13年建立。
本殿は、秩父今宮神社 の本殿(1710年建立)を、昭和39年に移築。秩父市指定有形文化財。
大国主命を祀る和銅出雲神社の社殿は1807年建立。聖神社の旧本殿。
中社(姉社)
聖神社の中社(姉社)の小祠が境外の比較的近くにある。
なお、上社も存在するが、これは少し離れている。
聖神社 中社(姉社)
埼玉県秩父市黒谷 地図
近くには旧内田家住宅がある。