西光寺
西光寺(さいこうじ)は、埼玉県秩父市の、秩父鉄道の秩父駅より西へ徒歩12分の地に位置する、真言宗豊山派の寺院。秩父34ヶ所観音霊場第16番札所。
境内は秩父市指定史跡。
昔、当地でお勤めをしていた円比丘の前に老婆の影が現れ、強欲の報いで苦しんでいる事を子孫に伝え供養を頼んでほしい、近く当地に観音像が来るのでそれで解脱するつもりだと述べ、その通り観音像が来たのが創建と伝える。
本堂は江戸中期の1710年建立。
札堂はかつて巡礼者らが木製の納札を打ちつけた堂であり、十一面観音を安置する。境内の立て札には、秩父観音霊場開創1234年当時の遺構と推定されるとある(なお、秩父観音霊場開創の1234年は縁起上の話であり、実際の開創は室町中期頃とされている)。
回廊堂は江戸後期の1795年の建立。四国八十八箇所霊場の諸仏を安置し、この回廊を巡ることにより八十八箇所を巡るのと同等の功徳が得られるとする。
酒樽大黒天は、大正期製造の酒樽を昭和40年代に改造し大黒天を安置したもの。
前の札所(第15番札所)は少林寺。
次の札所(第17番札所)は定林寺。