定林寺
定林寺(じょうりんじ)は、埼玉県秩父市の、秩父鉄道の秩父駅より北へ徒歩13分の地に位置する、曹洞宗の寺院。秩父34ヶ所観音霊場第17番札所。
境内は秩父市指定史跡。
昔、当地方に壬生良門なる武士がいたが、家臣の林太郎定元に粗暴さを諫言されて定元を追放し、定元は失意のうちに死去。壬生良門はある日、偶然定元の遺児に出会い、事情を知って悔い改め、遺児を家臣に加え、定元を弔うため当寺を創建したと伝える。当初は秩父神社の近くにあったという。
鐘楼に架かる梵鐘は1758年鋳造で埼玉県指定有形文化財。西国・坂東・秩父の百観音が浮き彫りにされている。
観音堂は江戸末期の建立。天井には花鳥画が描かれている。
前の札所(第16番札所)は西光寺。
次の札所(第18番札所)は神門寺。